みなさんは高齢者とテレビゲームの組み合わせって想像できますか?
実は訪問のリハビリで90歳を超える女性の利用者の方がいるのですが
なんと訪問してみたらテレビゲームをやっている!!
いや、他のスタッフからもテレビゲームをやるという情報は聞いていて「一緒にやってあげて~。」とも言われていたのですが
本当にやってた···。
はい。
というわけで、運動をした後は最後にそのゲームで対戦したんですが
う···上手い。
私、普通~に負けました。
完敗です。
「他のゲームもやるんですか?」と質問してみると
「あればやるよ~。」とお答えになられました。
すごすぎる。
というわけで、今回は高齢者とテレビゲーム、そして認知機能との関係性をお話しします。
子供やスポーツ選手では有効であると報告。
過去にも子供を対象にしたテレビゲームと運動機能の関係を調べた研究があり、テレビゲームをすることで視覚認知機能が上がったなどの効果が報告されています。
またサッカー選手がサッカーゲームをすることで戦術理解度などは向上したというような報告もあります。
https://trainer.ep-och.com/column/20210523/
指先を動かす&状況判断をすることで高齢者の認知症予防に効果
まず、テレビゲームをする場合はコントローラーで操作する必要があります。
指先を動かすことが脳にとって良いことは周知の事実ですよね。
また、常に画面の状況を適切に判断して実行しなくてはならないため、これも認知機能にとっては非常に良いことです。
しかも、ゲームですから実生活でのトラブルと違って失敗しても大丈夫なため、「どんなことをしたら失敗するのか」といった情報も入力されるためより有効な可能性があります。
人と一緒にプレイすることでコミュニケーションの手段に
テレビゲームができれば、お孫さんなどとも一緒にプレイすることでコミュニケーションになります。
人とのコミュニケーションが脳にとって重要なこともみなさんは十分に知っているはずですよね。
また家でできるため、天気が悪いから出かけられないなどといった不確定要素に左右されることなく習慣化しやすいと言えます。
テレビゲームのデメリット
しかし、メリットばかりではありません。
当たり前ですが、テレビゲームのやりすぎは
運動不足
に繋がります。
身体機能はもちろんのこと、認知機能にとっても本来は下肢の運動が最も効果的であるいう報告もあるためマイナスに働いてしまう可能性もないとは言い切れません。
ですので、ある程度時間は決めておいた方がいいかもしれませんね。
セラピストがゲームを持ち歩く日も?
いかがでしたか?
このようにテレビゲームはあまり良くない印象もあるとは思いますが、使いようによっては非常に優れたリハビリのツールになります。
また最近ではVRで普段より体験的な刺激を与えることができたり、フィットネス系のゲームも出てきているので、楽しく運動ができてリハビリにも有効に使えるのではないでしょうか。
そのうち、訪問先にそういったゲームを持ち歩くセラピストが出てきるかもしれませんね。