コラム

テレビゲームでスポーツはうまくなる?テレビゲームと敏捷性の関係

みなさんは子供の頃にテレビゲームをしていましたか?

 

私は今ではスマホゲームを1つだけプレイする程度ですし、テレビゲームも高校を卒業してからはほとんどやらなくなりましたが

小学生や中学生の時は友達から野球やサッカーに誘われない限りは、家でテレビゲームばかりやっていましたね。

 

テレビゲームの普及によって外遊びが減って、子供たちの身体能力が落ちている

 

ということがもう随分と議論されていますが

実はテレビゲームによって敏捷性が上がるという報告があるのはご存知ですか?

身体を動かしてないので敏捷性が上がるなんて不思議ですよね?

でも、本当にあるんです。

 

ゲームをすることで視聴覚認知機能が高まる

石川県にて4歳児と5歳児を合計636名を集めて

「ゲームをよくする」「ゲームをあまりしない」グループで敏捷性に差が出るのかを調べた研究があります。

敏捷性のテストには

光の刺激に対して、触れているボタンを離す「ディタッチ動作」

を実施しています。

 

この研究の結果としては

「テレビゲームをする子」は「テレビゲームをしない子」と比べて反応時間が早いという結果が出ました。

つまり、テレビゲームをすることで刺激に対しての反応速度を高める効果があるということですね。

 

また近年ではテレビゲームをしているときは注意や思考が集中をするときに出るfmθ波が発生していることが報告されていますし

 

ゲームをよくする人は視聴覚認知や視聴覚反応、視聴覚協調運動、敏捷性に優れ、特に視覚-運動反応が優れていることが報告されています。

 

そういえば、某人気サッカーゲームをすることで戦術理解度が高まり、実際の試合でもゲームの流れを支配することが増えたなんていう話も聞きますね。

 

というわけで、テレビゲームは昔から悪影響を指摘されることがほとんどでしたが

 

近年ではテレビゲームのプラスの効果も報告されているので、頭ごなしに「ゲームばっかりしてないで!!」と怒らない方が良いかもしれませんね。

 

過度な期待は禁物。ゲームだけではスポーツは上手くならない

とはいえ、ゲームばかりしてスポーツがうまくいったら苦労はしませんよね。

この研究には続きがあって

光刺激に対してのディタッチ動作だけでなく

光刺激に対して反復横跳びをスタートするというテストも行っています。

 

この反復横跳びに関してはゲームをするorしないでは有意差は出ませんでした。

 

つまり、ゲームをすることで視覚に対しての上肢の反応は上がるのですが、下肢を含めた全身の運動能力を必要とする反復横跳びにまで大きな影響を与えるほどではないということですね。

 

またグループもゲームをするorしないだけでなく、

「(鬼ごっこや縄跳び、ドッジボールなど)動的遊びが好きな子」

「(お絵かきやままごとなど)静的遊びが好きな子」

でもグループ分けをしたところ

 

ディタッチ動作と反復横跳びの成績がトータルで高かったのは

「ゲームをせずに動的遊びが好き」という子供たちだったという結果から

 

ゲームも悪くはないけど、結局は身体を動かすことには敵わないということですね。

 

まとめ

いかがでしたか?

近年はスポーツの世界でも単純な全身の運動機能だけでなく、視覚認知からの反応が競技力に密接に関わっていることがわかっており、各スポーツで「ビジョントレーニング」が盛んに行われるようになりました。

今回の研究報告からテレビゲームには「ビジョントレーニング」の効果があることが示唆されました。

とはいえ、やはり動的遊びが好きな子の方が成績が良いことを考えると、鬼ごっこで鬼のタッチを掻い潜る、ドッジボールでボールを躱すといった動的遊びの中で視覚認知と全身運動への反応を鍛えることが重要ということも示唆されています。

ので、テレビゲームは気分転換や雨の日などの練習程度にして、普段はしっかりと外で遊ばせるようにしたいですね。

 

 

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