多くのスポーツでレベルが高ければ高いほど
身体が大きい傾向にありますよね。
プロ選手はもちろんですが
アマチュアでも全国大会に出場するような学校の選手は明らかに体つきが違います。
では、身体が大きいとはどういうことなのでしょうか?
単純に身長が大きいのでしょうか?
体重が重いのでしょうか?
答えは
除脂肪体重が重い
です。
除脂肪体重が重いほど大会での成績が良い
除脂肪体重とはその名の通り
体重から脂肪量を差し引いた体重です。
この除脂肪体重をさらに身長で割ることで
身長1mあたりにおける除脂肪体重を比較すると
競技レベルが上がるほど、重くなります。
例えば野球では
プロの投手では38.1kg/m
社会人では37.8kg/m
大学生では35.5kg/m
高校生では34.6kg/m
となっています。
野手ではもう少し高い数値になりますが、傾向は変わりません。
さらに
とある高校野球部でも
除脂肪体重が重かった年は他の年と比べて
大会での成績が良かったという報告もあり
スポーツにおいて除脂肪体重が重いということは成績と関連があることがよくわかります。
除脂肪体重といえば数年前にサッカーでも体脂肪率が話題になりましたね。
当時、サッカー日本代表を率いていたのは
ハリルホジッチ監督でしたが
体脂肪率が12%以上の選手は代表に招集しないという徹底ぶりでしたね。
体脂肪量が増えるとスピードや持久力は低下する
先ほど、野球の例でも除脂肪体重が重い方が成績が良かったと紹介しました。
そこで今度は体脂肪がパフォーマンスに与える悪影響を紹介します。
体脂肪を想定したウェイトジャケットを着用した状態で
様々なテストをした研究があります。
その研究では体脂肪率が3%、6%、9%増加したと想定しえジャケットを着用させると
30m走
反復横跳び
5m切り返し走
の全てで重量が増えれば増えるほど
スピードが落ちたと報告されています。
他にも体脂肪率が高い選手は持久力が低い傾向があるという報告もあります。
体重にばかり着目した食トレは危険。
いかがでしたか?
アスリートや指導者の中にはいまだに体重にばかり着目して
大量の白米を食べさせるなど
といった間違った食トレを指導する人もいますが
炭水化物の過剰摂取は体脂肪率の増加に繋がり
パフォーマンスを低下させる恐れがあります。
もちろん、体脂肪には衝撃の吸収や免疫力との関連もあるため
体脂肪率が低すぎることも問題になりますが
パフォーマンスを高めるのであれば
体脂肪率や除脂肪体重に着目した指導をする必要がありますね。