気温も一気に下がってきましたね。
冬は気温が下がるだけでなく、日が短くなって、朝も中々明るくなってきません。
そうなると毎朝の目覚まし時計のアラームにも気付かなくなってきますし
目が覚めたとしても布団の外は寒すぎて
布団の外に出られずに気がついたら二度寝をしてしまったなんてことも増えてくるのではないでしょうか?
冬は体内時計が遅れる。
体内時計という言葉は皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。
人の活動と睡眠のリズムは体内時計によってコントロールされています。
人の体内時計は24時間以上25時間未満となっているのですが
このままだと実際に時計が刻む時間と体内時計が刻む時間にズレが生じてきます。
そのズレをリセットするのが日光なんですね。
日光を浴びることで体内時計がリセットされて
日中は活動的になり
夜は休息モードで眠くなってきます。
人は夜になって深部体温が低くなってくると
睡眠を促すホルモンである
メラトニンが分泌されて
覚醒物質であるコルチゾールが減少し眠くなります。
起床する時は逆の現象が起きます。
研究では冬でも入眠時間には大きな変化はないのですが
起床時間は大きな変化があります。
北海道大学の研究でも冬は夏と比べて
深部体温のリズムが1時間21分、メラトニンとコルチゾールの分泌は1時間45分も後にずれ込んだという報告されています。
人は起床から14~15時間後に眠くなってくるとされています。
その時間帯になると深部体温は下がり始め、メラトニンの分泌増えていくわけです。
じゃあ、そのリズムが1時間半~2時間遅れているからといって
学校への登校時間や会社への出勤時間が遅くなるわけではありませんよね?
ということは、夏に6時に起床する人は冬だと夏の4時に起床するのと同じということになりますね。
それは起きるのが難しくなるわけです。
服薬や高照度ライトで体内時計を調整
いかがでしたか?
冬の起きにくさは
メラトニンの分泌量の減少
や
日照時間の短縮の影響によって起きます。
これは自然現象に対する生体リズムの正しい反応なので
解決が難しい部分もあるとは思います。
実際に北欧では日照時間が極端に短く4人に1人が冬季うつに罹患していたという報告もあるくらいです。
それでも、少しでも冬の朝を起きやすくするためにはリズムを前に進ませるメラトニンの受容体作動薬を服薬したり
目覚まし時計も音だけでなく
高照度ライトを搭載した目覚まし時計を使用することで体内時計をリセットするなどをしてみると良いかもしれませんね。