新型コロナウィルスが流行して2年が経過し、3年目に突入。
マスク生活によって、子供の知能指数や人の気持ちを読む能力などが低下しているということは報告されていましたが
運動機能はどうなのでしょうか?
ちょうど先日、スポーツ庁が
「令和3年度の全国体力・運動能力、運動習慣調査」
の結果を発表しました。
結果としては新型コロナの流行直前である令和元年度と比べて
小中学生の男子・女子ともに
運動能力の低下が認められたというのです。
https://www.mext.go.jp/sports/content/20211221-spt_sseisaku02-000019583_1.pdf
体力テストの項目と結果の概要 体力評価DやEの低評価が増えている
テスト種目は
握力
上体起こし
長座体前屈
反復横跳び
50m走
立ち幅跳び
20mシャトルラン
ソフトボール投げ
持久走
ハンドボール投げ
を実施したところ
以下のような傾向にあったようです。
小学生では
上体起こし、反復横とび、20mシャトルラン、持久走が大きく低下し、50mそうと立ち幅跳びは低下の傾向にあり。
一方で長座体前屈は向上
という結果になりました。
中学生でも同じように
上体起こし、反復横とび、20mシャトルラン、持久走は大きく低下し、女子の握力、50m走、立ち幅とびが低下傾向にあり。
一方で長座体前屈はやはり概ね向上
という結果になりました。
合計点では評価がAとBという優秀な成績を残す子が減り、点数の低いDとEの判定の子が増えたとも報告されています。
やはり、コロナの影響で子供たちの身体能力は落ちているということが示されています。
高い運動能力の子は週420分以上の運動をしている
この原因は当たり前ですがやはりコロナの影響で運動する時間が減ったということですね。
小学生であれば学校が終われば家に帰った後に学校や公園に集まって
走り回ったり、サッカーや野球など重い思いの運動をして遊んでいたはずですし
中学生になれば部活動で毎日何時間も運動をしていたでしょう。
しかし、新型コロナでその機会はほとんど奪われてしまいましたよね。
この調査では他にも週の運動時間も調査していて
運動能力の高い子と低い子の差を決めるカットオフ値を
週の運動時間が420分
にしたところ
週の運動時間が420分という子の割合が減っていたようです。
体力の低下だけでなく 肥満児の増加も。
また、スマホやパソコン、テレビ、ゲーム機などを観る時間である「スクリーンタイム」の時間も増加しており
スクリーンタイムが長い子ほど身体能力が低い傾向にあるという結果も出ました。
さらに肥満児の増加も指摘されています。
運動時間が減ったということは消費カロリーが減るわけですから当然太りますね。
結果としては
小学生の男女と中学生の男子は肥満の割合が増え
特に中学生男児は過去最高の割合を記録した報告されています。
女子は中学にもなればオシャレなど見た目を強く気にするようになる年齢ですから
肥満の割合が増えないのはさすがとしか言いようがないですね。
コロナ禍でどうやって運動量を増やしていくか
いかがでしたか。
以上が令和3年度の小中学生の体力テストの大まかな結果になります。
詳しく知りたい方はスポーツ庁からグラフなども見ることが出来ます
https://www.mext.go.jp/sports/content/20211222-spt_sseisaku02-000019583_111.pdf
体力の低下は成長して大人になったときにあらゆる疾患のリスクになります。
仮にコロナが終わっても、この時期に運動習慣がついていなければ運動量は戻ってこない可能性はあります。
新型コロナの感染拡大は確かに恐ろしいかもしれませんが
感染対策をした上で子供達の運動時間を増やすような方法を探していかなくてはいけませんね。
どのような運動をすべきか成長曲線から考えるトレーニング
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