コラム

スポーツ動作に必須の切り返し能力とプライオメトリクス

多くのスポーツ、特に球技スポーツでは陸上競技のように直線を走るだけで完結するスポーツは非常に稀です。

対戦相手をかわすなど方向転換の能力を必要とされ、それは単純なスプリントの能力とは別の能力となります。

この方向転換の能力は神経系要因がトレーニング効果に影響を及ぼすため通常のウェイトトレーニングやスピードトレーニングでは向上が難しいとされています。

方向変換能力にはプライオメトリクストレーニング

方向転換の能力はSSC(strech shortning cycle)と呼ばれる「強く早く引き伸ばされた直後に、より強く早く収縮し力を発揮する能力」に依存し、切り返し時の接地時間の短縮や運動遂行時間の短縮という形で現れます。

このことからSSCに有効なプライオメトリクスは方向転換能力に効果的であると考えられています。

実際に直線走のスピードトレーニングが方向変換能力を向上させるとは限らないという報告や方向変換のトレーニングに限り向上するという報告もあります。

しかし、現段階では直線走のスプリントに比べ、方向変換能力については研究が進んでいない側面があるのも事実です。

Brughelliは2008年に方向変換能力に関して脚の筋のみを大きく取り上げるべきではないと報告しており、体幹の適切な強化や運動連鎖をを考慮すべきだと述べています。

また小屋菜穂子(2015年)はプライオメトリクストレーニングにて直線走、方向変換ともに有意な効果を認めたが、その中でも垂直跳びとリバウンドジャンプの2項目が最も影響があり36%の貢献があったと報告している。

ただし、プライオメトリクスはターゲットとなるパフォーマンス動作をの特異性を分析し、可能な限り関連の深い動作パターンでトレーニングを行うと効果が高いとされており、ターゲットとなる動作の力の発揮方向や重心移動の方向を配慮すべきです。

 

運動連鎖を考慮した正しい動きならEPochスポーツ事業部

EPochスポーツ事業部では運動連鎖を考慮した正しい動作を指導することを得意としています。

上述のように方向転換に必要な力の発揮方向や重心移動の方向の切り替えのために必要な身体の使い方が存在します。

それはプライオメトリクスで向上するSSCと同様に、専門的なトレーニングを行わないと獲得することは難しく、ウェイトトレーニングでもプライオメトリクストレーニングでも獲得することはできません。

ウェイトトレーニングでもプライオメトリクスでも正しい動きをしていかないと効果も出にくく、負荷が高いため怪我のリスクも高くなります。

怪我のリスクを抑えつつ、トレーニングの効率性を高めたい方はEPochスポーツ事業部にご相談ください。

 

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