コーディネーショントレーニングというものを知っていますか?
日本語では「調整」とか「一致」といった意味となり、状況に合わせて身体の動きや力加減を調整する能力となります。
よく言われる「運動神経が良い」とか「センスがある」というのはこのコーディネーション能力が高いことを指します。
コーディネーション能力の7つの要素
①リズム
タイミングを測ったり、動きの真似をする能力です。
真似をすることが上手いというのは相手の動きのリズムに合わせることができるということになるのでリズム能力が高いと真似が上手くなります。
②バランス
全ての動きの基礎となります。
正しい姿勢を保つことだけでなく、ボールを避ける、逃げるといった時にあえてバランスを崩して様々な姿勢に変化させる能力となります。
③識別(分化)
道具などを適切な力で使うことができる「器用さ」のことです。
この能力が高いことでラケットやバット、ボールなどをうまく使うことができます。
④変換
急な変化に対して適切に動きを変化させる能力です。
その他の能力が複合的に関わって、この変換能力となります。
⑤反応
音や人の動きなどの情報を素早くキャッチして、正しく素早く動き出す能力です。
⑥連結
関節や筋肉の動きをつなげて、流れるような一連の動きにする能力です。
⑦定位
相手や味方、ボールなどと自分の位置関係や距離を感じ把握する能力です。
キャッチボールは理想的なコーディネーショントレーニング。
上記の能力を満遍なく鍛えることができるのがキャッチボールです。
キャッチボールはまず・・・
投げる相手との距離や投げられたボールとの距離を図らなくてはならないため「定位」の能力が必要です。
テンポの良い投げ方でタイミングよくボールを話さなくてはならないので「リズム」の能力が必要です。
正しいフォームで投げるためには「バランス」の能力が必要です。
ボールやグローブを使うために「識別」の能力が必要です。
投げられたボールに対して自分の身体を動かさなくてはならないため「反応」の能力が必要です。
ボールが万が一に外れた場合、特にワンバウンドになってしまった場合にはその変化に対して「変換」の能力が必要です。
補給からボールを持ち替えて投げるという複数の動作をスムーズに一連の動作にするには「連結」の能力が必要です。
そう考えると野球では「キャッチボールが全ての基本」と言われる理由がよくわかりますね。
もちろん、野球以外にもバスケットボールでもいいでしょうし、サッカーならキックで同じことをしてもいいですし、テニスや卓球ならラケットでラリーというのも同じことです。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事を参考にして選手がどの能力が高くて、どの能力が低いのか?
それに対して今のトレーニングメニューは7つの要素のどの要素が入っていて、どの要素が抜けているのかを見直してみてください。