コラム

送りバントは意味がない?送りバントによる得点期待値の低下と効果的な使い方とは

近年の野球業界でホットなキーワードはやはり

フライボール革命ですね。

ご存知の方も多いと思いますが、フライボール革命は

セイバーメトリクスという野球における統計学上のデータで

ゴロを打つよりもフライを打った方が

打率も高く、長打にもなりやすい

ということで

ゴロを打たずに、フライを狙う

というこれまでのセオリーとは全く異なる戦略のことです。

 

小柄でもホームラン量産。バレルゾーン達成に必要な筋肉量とは

 

 

2021年の佐藤輝明選手がダントツ 強打者ほど打球のフライ割合が高い

実際にフライボール革命によってメジャーリーグの総得点は上がりました。

日本でも

強打者であればあるほど、打球のフライ割合が高く

2021年ではルーキーで前半戦のホームランダービーを沸かせた阪神の佐藤輝明選手がダントツの6割越えで

その他にも
坂本勇人選手(巨人)
山田哲人選手(ヤクルト)
山川穂高選手(西武)
岡本和真選手(巨人)
といった長距離砲が名を連ねています。

反対にフライ割合が最も低かったのが
京田陽太選手(中日)の31.1%

次点に
近本光司選手(阪神)
源田壮亮選手(西武)
大島洋平選手(中日)
といった技巧派と言われる選手が多いですね。

送りバントは意味がない? 得点期待値は下がってしまう

このようにフライボール革命で長打を狙っていく野球になったことで

劇的に減ったものが

バントです。

これまではノーアウトや1アウトでランナーが1塁に出たら

長距離バッターでない限りはかなりの確率で送りバントをしてランナーを2塁に進めていました。

ランナーが2塁に進めばヒット1本でランナーがホームまで帰ってくる可能性があるため、点に繋がりやすいだろうという理由ですね。

しかし、セイバーメトリクスによってそれは否定されました。

送りバントは得点期待値を下げる・・・つまり、点に繋がりにくくなるということですね。

*得点期待値・・・特定のアウトカウントと走者の状況で期待される平均得点。

最も送りバントが行われる状況としてはノーアウト1塁ですね。

ノーアウト1塁での得点期待値は0.804です。

そこから送りバントをして1アウト2塁になった場合の得点期待値は

0.674

と得点期待値が下がってしまうのです。

送りバントが有効なシチュエーションは1点だけで良い状況

このことから送りバントは有効な作戦ではないとされるようになったのですが

送りバントが有効な状況が僅かにですがあります。

それが

「1点だけでも点を取れたら良い」
「ノーアウトでランナーが2塁にいる時」
と、この2つが揃った時のみ送りバントは有効になります。

ですので、試合の終盤で1点取れば勝ち越せるといった状況ですね。

また、バントが有効に働くのは

打率が極端に低い打者の場合なのですが

その時のカットオフ値が

打率.103

なのです。

規定打席に到達した打者で毎年ワースト1位になっていた小林誠司選手(巨人)ですら

打率は2割にはなりますので

やはり、送りバントは有効ではないということがわかりますね。

 

送りバントとはお別れ。メジャーリーグの理論でホームランを打つ

このようにデータ上は

バントなど小技の効く打者よりも

長打力があり、ホームランを打てる選手の方が

得点に繋がるため

やはり、積極的にフライボールを打っていく方が

打者としては正解でしょう。

というわけで、フライボール革命で長打量産をしたければ

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