スポーツ選手のコンディショニングを担当させていただいている中で、とても感じることがあります。
それは、昔は身体を使いながら経験していたことが徐々にできにくくなっており、
インナーマッスルが減弱しているのではないかということです。
例えば、選手の靴を脱いで足の裏を見てみると、偏平足である選手が結構多いことに気づきます。
昔は、裸足でグラウンドを駆け回ったり、木登りをする際に裸足で上ったりして足の裏を使う機会が多かったのに対して、
最近は靴を履き、こうした遊びをする機会が減ったということも原因の一つかもしれないと感じています。
こうしたことから、足の指がしっかり開いて地面をつかんで支えられないという選手も出てきています。
しかし、競技特異性という観点から見ると、そのスポーツにおいて重要な筋は幼少期から続けてきていることから、
筋は昔の選手よりも発達していると感じています。
ですので、競技特異性に特化したトレーニングよりも、
逆に競技に関係ないと思われるような種目を、
私は選手にはトレーニング内容として提供していくべきかと感じています。
コンディショニングに繋がるトレーニングは、もしかすると競技に関係ないところから攻めてみるのも一つかもしれませんね。