近年は筋トレブームもあって、タンパク質の重要性が説かれ、低糖質高タンパク食が推奨されるようになりましたね。
タンパク質といえばやはり・・・
肉!!!!
とはいえ、肉と一言で言っても大きく分けて
牛肉
豚肉
鶏肉
があるわけですが
どの肉もアミノ酸スコアは100で文句なし。
では、これらの肉をタンパク質以外の栄養素から考えていきましょう。
鉄分で持久力アップ!!肉の王様・牛肉
日本では霜降りの牛肉が高級品として重宝されているため、なんとなく油っぽいイメージを持たれる人もいますが、海外では元々は赤身の方が重宝されています。
100gあたりのタンパク質量も豚肉と鶏肉と比べても多いので、やはり肉の王様と呼びたくなる食材です。
その赤身の部位はタンパク質だけでなく。その色からもわかるようにとにかく鉄分が豊富。
こちらも100gあたりの含有量は豚肉と鶏肉のおよそ4倍。
しかも、牛肉に含まれる鉄分は体内に効率的に吸収されやすいとされるヘム鉄。
そのため、貧血気味の女性は是非とも牛肉を食べたいところ。
また味覚や成長に必要な亜鉛も多く含まれています。
ただし、ネックなのはやはり値段。
日常的に食べるならば、細切れ肉を狙って行くしかないですね。
<主な栄養素>
鉄分、亜鉛、ビタミンB12
<こんな時にオススメ>
持久力をつけたい
貧血でフラフラする
代謝に関わる栄養素たっぷり。疲労回復には豚肉
豚肉の特筆すべき栄養素はとにかくビタミンB1。
その数値は牛肉の鉄分同様、他の肉の5~6倍にも呼びます。
このビタミンB1は糖質の代謝やクエン酸回路にも働きかけるため疲労回復に一役買う栄養素です。
ただし、ビタミンB1は水溶性のため調理法には気をつけたほうがいいですね。
しゃぶしゃぶは脂も落とせてヘルシーな印象がありますが、せっかくのビタミンB1が摂取できなくなってしまいます。
豚肉は味にコクがありますが、そのコクの正体は他の肉と比べて多い脂質の影響。
摂取のしすぎはもちろんよくありませんが、脂質は脂溶性ビタミンの吸収と助けたり、細胞膜やホルモンを作ったり重要な栄養素の一つ。
また脂肪といっても酸化しにくい飽和脂肪酸ですし、調理の際にサラダ油などを追加しなくても豚肉自体の脂で炒めたりできるので、あまりナーバスになる必要もないでしょう。
<主な栄養素>
ビタミンB1、その他ビタミンB郡、ビタミンA など
<こんなときにオススメ>
・エネルギー消費が多い日
・疲労回復
低カロリーで高タンパク、そして安い!!トレーニーに優しい鶏肉
鶏肉の最大の利点はとにかく安い!!
胸肉なんて安い時は100g70台で手に入ることもしばしば。
某業務用のスーパーであれば2kgで700円台で売ってますからね。
それでも栄養素が劣るなんてことはありません。
まずは低カロリーで高蛋白。
タンパク質の代謝に関与するビタミンB6が豊富に含まれているため、筋肉増強に一役買います。
また胸肉とささみの部分に含まれる「イミダペプチド」は高い疲労回復効果があることがわかっています。
このイミダペプチドは人気の部位であるもも肉にはほとんど含まれていないため、トレーニーやアスリートは胸肉やささみがぴったりかもしれませんね。
脂質も皮にこそ非常に多く含まれていますが、肉自体の脂質は牛や豚と比べて圧倒的に少ないため、食べやすく、カロリーコントロールもしやすい肉と言えるでしょう。
<主な栄養素>
ビタミンB6、ビタミンA など
<こんなときにオススメ>
・減量
・トレーニング期
・食欲不振
目的や状態に合わせてベストな肉をチョイス
いかがでしたか?
何気なく、価格や気分で選びがちなお肉の種類。
タンパク質だけでならどの肉を選んでも良いですが
それぞれの特徴を把握した上で目的をもってチョイスできるようになると
体作りやコンディショニングの結果が出やすくなってきますので、参考にしてみてくださいね。