仕事においてもスポーツにおいても身体のコンディションを保つことは重要ですが、同じくらいに重要なのがメンタルのコンディションを保つことです。
最近の研究では身体が疲労困憊になることはありえない。
疲労とは「脳の感情」だという報告もあるほどで、メンタルの落ち込みが身体を動かなくさせているとも言われています。
そんなメンタルに大きく関わっているホルモンがあります。
それがテストステロンです。
男性ホルモンの代表格。テストステロンとは
テストステロンとは、男性ホルモンの1種です。
筋肉質な体型やがっしりした骨格などいわゆる「男性らしさ」を構成するために重要な性ホルモンです。
思春期に急激に分泌量が増えることによりか身体や精神の発達に大きく影響し、「第二次性徴」に関わっています。
男らしさを作る。テストステロンの働き
テストステロンには大きく3つの働きがあります。
まず一つが筋肉や骨格の成長を促す作用があります。
第二次性徴期に急に身長が伸びたり、声変わりやヒゲが濃くなるなどの作用は思春期にテストステロンが大量分泌されるためです。
2つ目が性欲や性衝動を起こさせます
フェロモンを発生させたり、骨盤神経に働きかけ勃起を促すなど性行動に必要な作用もテストステロンによるものです。
3つ目が前向きな思考や高い集中力、やる気を働かせます。
テストステロンは大脳に作用して前向きな思考や決断力を働かせ、気力·やる気といった精神面にも影響を及ぼします。
運動や成功体験で分泌される
そんなテストステロンですが、10~20代の時に急激に分泌量が増えるのですがその後は加齢に伴って減少していきます。
これ自体はどうしようもありませんが、生活次第で分泌を促すことができます。
それが筋トレと食事と社会的活動。
筋トレをして筋肉に刺激を与えるとテストステロンが分泌されることがわかっています。
ただし、あまりにも激しすぎる運動は逆効果。
テストステロン量が減少する可能性があるので要注意。
他にも食事。
動物性のタンパク質を多く含むものを摂取するとテストステロンを上昇させます。
よく女性に積極的な男性を「肉食系」、逆に消極的な男性を「草食系」だなんて言いますが、あながち間違いではないのかもしれませんね。
最後に社会的活動。
社会と関わりを持ち規則正しい生活を送るとテストステロンは分泌されます。
特に仕事などで成功したり、スポーツで勝利したりといった経験をするとテストステロンが増えることがわかっています。
「英雄、色を好む」というように社会的地位が高い男性の女性関係が派手になりがちなのは、実はこのテストステロンの影響なんですね。
逆に家に閉じこもっていたり、仕事で失敗ばかりをしているとテストステロンの量は激減してしまいます。
昼間の運動で1日の分泌量を安定させる
いかがでしたか?
テストステロンはやる気を充実させ、さらにはフェロモンとしてモテにも関係するとても大事なホルモン。
実はこのテストステロンは朝型に多く分泌されて、日中になると分泌量が少なくなり、午後の眠気にも関係しているとも言われています。
なので、昼に少し身体を動かしてテストステロンを分泌させておくと1日を安定して活動的に過ごすことができるかもしれませんね。