野球をしている人ならば
誰もが抱く夢は
速い球を投げてみたい。
ですよね。
速い球を投げる投手のイメージといえば
おそらくほとんどの人が
腕を上に大きく振りかぶって、ダイナミックなフォームで投げる姿を
イメージするのではないでしょうか?
しかし、最近ではワインドアップをせず
どんな時でもセットポジションで構えるピッチャーが増えているって知っていましたか?
現役選手ではないですが、ソフトバンクと巨人で活躍した杉内俊哉氏はその代表です。
杉内氏は「両方練習するのが面倒くさい。」と言った理由でセットポジションで投げていたようですが
実はセットポジションの方がメリットがたくさんあるということが近年の研究でわかってきました。
セットポジションでも球速は下がらない
一般的には
ワインドアップした方が身体をダイナミックに動かし
その反動を使えるので
球速が速い
というイメージがあると思いますが
実際には競技レベルが上がるほど
セットポジションでも球速は下がらない
という研究報告も出ています。
その理由としては球速に影響を与える因子として筋力以外に
体幹の捻り(タメ)
が重要であり、その動作自体はセットポジションから開始しても可能で、ワインドアップとは関係がないからです。
また、メジャーリーグではバッティングやピッチングの時に軸脚に乗りきらないことで
軸脚の蹴る力を十分に発揮させるようにします。
この動作もセットポジションの方がやりやすいので、セットポジションの方が軸脚の力は使いやすくなります。
日本のプロ野球でもロッテと巨人で活躍した前田幸長氏は「スーパークイック」と言って、セットポジションで投げた方が球速が速かったとされています。
ランナーがいた方が球速は上がりやすい
そんなセットポジションですが、どんなピッチャーでも必ずセットポジションを取る場面は
ランナーがいる時ですね。
このランナーの有無で球速が代わるという報告があり、そこではランナーがいた方が球速が上がると報告されています。
2018年のメジャーリーグでのデータですが
4シーム 149.8 → 150.1
2シーム 148.1 → 148.5
スライダー 135.7 → 136.0
カーブ 126.7 → 127.3
チェンジアップ 135.6 → 135.4
カットボール 142.6 → 142.8
スプリット 137.1 → 136.9
(km/h)
とチェンジアップとスプリット以外の球種では球速が上がっています。
有意差があると言える程ではありませんが、球速は上がる傾向にあることは間違いありません。
メジャーリーグの理論で球速アップ エポックスポーツ事業部
いかがでしたか?
セットポジションでは無駄な動きもなくなり
フォームが安定するため
球速のバラつきもなくなりますし
コントロールが向上する効果もあります。
ワインドアップには自分を大きく見せてバッターにプレッシャーを与える効果もあるとされていますが
実際のボールの質を考えればセットポジションの方がメリットは大きいでしょう。
安定したピッチングをするならばセットポジションに変えてみてはいかがでしょう。
エポックスポーツ事業部ではメジャーリーグの理論も取り入れた
フォーム指導をいたします。
ご興味のある方はぜひご相談ください。