人の体重は摂取エネルギー量と消費エネルギーのバランスをコントロールすることで維持や増減量をしています。
消費エネルギーが増えれば、それに反応して摂取エネルギー量が増加します。
この反応が起きなければ体重は減少しますし、反応が過剰であれば体重は増加します。
そして、この消費&摂取エネルギーの関係には様々な因子が影響しています。
運動後は食欲が増す。
運動をした後はお腹が空きますよね?
これは運動によって消費したグリコーゲンを回復するための適応応答です。
運動がより高度の運動の後はその適応はさらに応答し、より食欲が増します。
私も自転車ロードレーサーとして活動していた頃は
週末のチーム練習となると
家からチームの集合場所まで1時間
チーム練習として5~6時間
さらに帰宅するのに1時間
合計で7~8時間も自転車で乗り続けていて
強度も高かったので
おそらく7000kcalくらいは消費していたのではないでしょうか。
そうなると練習後の食欲はすごいもので
そもそも練習中の1回の休憩時間にはコンビニでカップラーメンやおにぎりを食べていたし
走行中にも補給食も食べながらだったにも関わらず
帰宅してからの食事は焼肉で肉を1kg以上、野菜と米も大量に平らげてしまうなど
今では信じられない量を食べてましたね。
そういえば、ご飯おかわり自由の定食屋でお櫃を丸々食べてしまったり
当時交際していた女性に「回転寿司禁止令」を食らったことも···。
気温による影響
人は体温を一定の水準に保つ恒温動物です。
そのため気温が下がると体温を下げないために代謝が亢進し
それに反応して食物摂取量が増える傾向にあります。
実際にアスリートでも水泳選手は他のアスリートと比べて食欲や摂取エネルギー量が高い傾向にあるようです。
やはり水中という低温の中で長時間過ごすことによって熱産生を必要とするからでしょうね。
ちなみに気温が高いと摂取エネルギーは減る傾向にあります。
確かに夏は食欲がなくなるし、冬は食欲が増えますよね。
睡眠時間の影響
睡眠時間を短くすると
覚醒時間の延長に伴い消費エネルギーはわずかに増加します。
しかし、自発的な活動量の減少や座位時間が増えることによって結果的には相殺されてしまったとも報告されています。
高齢男性は太りやすい?
高齢男性と若年男性との比較で
高齢男性は体重減少後にも体重が元に戻りやすく
さらに体重と消費エネルギーの釣り合いが取れても
摂取エネルギー量を減らすことが難しい
という報告があります。
食欲が増す要因を知って体重の過度な増減を抑えよう
いかがでしたか?
アスリートにとって体重管理は最も重要な要素です。
もしも、あなたが食欲のコントロールが難しいのであれば
これらの要因のどれに当てはまるのか考えてみてください
もしも、自分1人では難しいのであればぜひご相談ください。