コラム

巨人の新守護神・大勢投手を支えた強い意志とトレーナーの存在

さて、プロ野球開幕からスタートダッシュを切って4月好調だった

読売巨人軍。

今年の巨人は

新外国人が大当たり

「ハズレ続き」と言われてきた

ここ数年のドラフト上位指名選手達が

一気に台頭してきて

ベテラン、中堅、若手のバランスが非常に良いなと感じているわけですが

そんな巨人の中で最も話題を集めているのが

ルーキーにして、守護神として指名された

大勢投手

でしょう。

超一流のポテンシャルと怪我の不安

サイド気味のフォームから繰り出される150km/h後半の豪速球に

スライダーやフォークのレベルも高く

ルーキーとは思えない快投を見せています。

しかし、快投はしているものの

不安視している解説者も少なくありません。

何が不安かというと、やはり

肩や肘の怪我

です。

実は私もこのペースで使い続けたら

早い段階で肘を怪我する可能性あるよなぁなんて感じたりもしていました。

それはなぜかと言うと

大勢選手のフォームは

アーリーコッキング期と言われる投球側の上肢をトップの位置に持っていくフェイズで

インバートW

と呼ばれる肩や肘を故障しやすい腕の使い方をしているからです。

インバートWというのは

投球側の上肢を肘から持ち上げていく方法です。

少し前までインバートWを上肢を挙げていく投手が好成績を納めることが多かったため

メジャーでもインバートWが持て囃された時期もあったのですが

インバートWの選手達は肘や肩を故障することが多いのです。

インピンジメントや肘下りを起こすインバートW

ではなぜ、インバートWでは故障が起きやすいのでしょうか?

インバートWは肘から挙げていく方法になりますので

肩関節は内旋した状態で外転挙上をすることになりますので

肩関節であれば肩のインナーマッスルがインピンジメントを起こして、肩痛の原因となります。

肘関節であれば、肩関節の構造上の問題で腕が上がりにくくなり、結果として

肘下り

のフォームになってしまいます。

肘下りのフォームでは肘の内側側副靱帯にストレスがかかりやすくなり

重症化すると、トミージョン手術をせざるを得ない状態になります。

実は

ダルビッシュ有投手

大谷翔平投手

もトミージョン手術を受けていますが

2人とも術前はインバートWになっていました。

また、大勢投手もプロ入り前には何度も右肘を故障していたということで

やはりファンとしては不安になりますよね。

トレーナーとの二人三脚で怪我を克服

というわけで、インバートWをスタンダードWになるようにフォームを調整していくことが大事ですが

やはりプロ選手相手にいきなり「フォームを直せ」なんて言っても

難しいですよね。

フォームをイジることで、感覚が変わってしまって

パフォーマンスが落ちてしまったなんてことも十分に起こり得るわけですからね。

ですので、まずは基本となる柔軟性や筋力、身体の使い方を獲得していって

フォームの修正は慎重に行っていく必要があります。

その点では大勢投手は大学時代に右肘を疲労骨折した時に

手術を回避するために

片道2時間のジムに週に1度通って

自分の身体をしっかりと改善させてきたという実績があります。

その時に担当していたトレーナーの方も

「次々と課題をクリアしていった。」

と大勢投手の意志の強さやクレーバーさについて話しています。

やはり、より高いレベルにいくためには大勢選手のような強い意志などが必要だなと改めて感じさせますし

それに応えたトレーナーの方も素晴らしいですよね。

私もそういったトレーナーにならないとなと強く思った次第です。

というわけで、エポックスポーツ事業部では

理学療法士の視点から

最新の知見や伝統的な武術などのエッセンスを盛り込んだ

独自の理論で

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怪我なく、しっかりとパフォーマンスを高めたい方は

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