筋肥大をさせていくにあたって
トレーニングの内容もそうですが
栄養が大事なことは当たり前で
最も重要なものは筋肉の材料となる
タンパク質。
そのため、トレーニング愛好家の方にとっては
プロテイン
を飲むことが当たり前ですね。
さらに高い効果を狙っている人はタンパク質を分解してさらに吸収効率を高めた
アミノ酸
を飲んでいる人も多いと多います。
私も某アミノ酸のメーカーと代理店契約をしていますが
プロ野球のトップ中のトップ選手がプロテインからそのメーカーのアミノ酸に切り替えた途端に身体が動くようになってトリプルスリーを達成したり、
同じくプロ野球で某関西チームのエース格の投手がアマチュア時代
やはりプロテイン飲んでるのに身体が大きくならないと悩んでいたとこ
そのメーカーのアミノ酸に切り替えたら体重が一気に増えてプロ入団を叶えることができた
といったエピソードもあります。
*両選手ともそのメーカーのアミノ酸を飲んでいることを公言してポスターにも出ているので興味ある方は調べてみてください。
というわけで、吸収効率を高めるためにはより細かい分子に分解した方が良さそうだということで
最近は筋肥大に最も重要なアミノ酸である「ロイシン」をさらに分解した
「HMB」
というものが話題になっていますので、今回はHMBが本当に効果があるのかについてお話しします。
ロイシンの代謝物。HMBとは
HMBとは必須アミノ酸の一種であるロイシンから体内で合成される物質で、筋肉の合成促進と分解抑制の効果があるとされています。
人間の体内における1日当たりの生成量はごくわずか。
ナマズ、グレープフルーツなどの食べ物にも含まれていますが
理想量を補うためにはサプリメントで摂取するのが賢明と言われています。
ロイシン20gでHMBが1g作られるということで、たった5%の分量で高い効果を得られるのではないかということです。
いくつかの研究ではHMBを摂取することで
筋肉量の増加
や
筋力の向上が認められた
という結果が報告されているので
確かにHMBは少量でも十分な筋肥大効果が認められているようです。
しかし、大事なのはプロテインやアミノ酸との比較です。
有意差なし?最新のメタアナリシス
そこで2020年5月、マックマスター大学のJakubowskiらが複数の報告をまとめたメタアナリシスの結果を報告しました。
詳しい研究の内容は割愛しますが、どうやらそのメタアナリシスでは
プラセボ群との比較において
HMBの効果に有意な差は認められなかったという報告がされました。
これまではHMBはトレーニング習慣のなかった人には有意に高い効果を認められたが
トレーニングの習慣のある人には有意差はなかったと報告されておりました。
そして、最新の研究ではどちらにしても有意差がなかったという結果になったようです。
まだ効果は証明できていないけど、今後に期待。
いかがでしたか?
HMB自体の効果はあるにはあるのですが、プロテインやアミノ酸と比べて有意に高い効果があるというわけではなさそうです。
とはいえ、まだまだ研究が始まったばかりの分野です。
今後はまた結果を覆すような研究報告が出るかもしれないので、要注目ですね。