スポーツはもちろん、一般の生活においてタンパク質の重要性は様々なところで言われていますが
それでも、世の中にはベジタリアンやビーガンなど動物性の飲食物を摂取しないという人たちは一定数いますね。
もちろんそれは宗教上の理由や主義なので否定するつもりは一切ありません。
実際に植物性のタンパク質もありますので、植物性の食品で十分なタンパク質を補える可能性は十分にあるわけですから。
というわけで、今回はスポーツにおけるベジタリアン、ビーガン、一般雑食者で分けた時に成績などにどの程度の差があるのかを検討した研究をご紹介します。
長距離レースになればなるほど雑食性が増える
国際陸上競技連盟によるとマラソンなどの長距離走の人気は過去10年で60%も増加しているとのことですが
それに伴いレクリエーションレベルではベジタリアンやビーガンのランナーも増加しているようです。
そこで2864人のレクリエーションランナーを対象としたところ、
44%(1,272人)が一般雑食
21%(598人)がベジタリアン
35%(994人)がビーガン
でした。
まず参加レースの種類ですが男女ともにマラソンやウルトラマラソンといった超長距離型のレースに参加しているランナーは雑食性であるということと相関があり、長い距離を走るほどベジタリアンやビーガンの参加者は減っていったようです。
ベストタイムでも雑食性の優位
そして、肝心のベストタイムですが
ハーフマラソンでは
雑食アスリートのベストタイムが107.4±20.6分
ベジタリアンが112.2±20.5分
ビーガンが113.6±22.1分
と雑食のランナーはベジタリアンやビーガンと比べての有意に良好だったようです。
マラソンでも結果は同様で
雑食アスリートのベストタイムが224.1±38.7分
ベジタリアンが232.1±39.2分
ビーガンが231.4±41.8分
であり雑食のアスリートはやはりベジタリアンやビーガンと比べて有意に良好だったようです。
またトレーニングの習慣でもトレーニング量に食事スタイルの有意差はなかったようですが、トレーニング歴に関しては一般雑食者の方が優位に長かったという報告もあり、ベジタリアンやビーガンの人はトレーニングが長続きしないということになります。
スポーツをするならやはり動物性の食品を
いかがでしたか?
冒頭で述べたように菜食主義であることは宗教上のことであったり主義のことであるので、否定はしませんが、やはりスポーツにおいてはプラスに働くことはなさそうです。
スポーツで上を目指すだけでなく、十分に楽しみたいのであればしっかりと動物性の栄養も摂取してくださいね。