パワーもあるし、スピードもある。
身体も柔軟だし、フォームも綺麗。
なのに、実際にプレーをさせるとなんだか精彩を欠く。
そんな選手いませんか?
もしかしたら、その選手は
「眼(スポーツビジョン)が悪い」
のかもしれません。
目が悪い・・・とは言っても、一般的に検査する「視力」ではありません。
スポーツに必要な視機能
①静止視力
いわゆる「視力」。
止まっているものをどれだけはっきりと視ることができるかどうか。
②動体視力
動いている目標を識別する視力
③周辺視力
網膜における周辺部で感受する視力。
視野の広さ。
④深視力
距離感や立体感を正しく認識する視力。
⑤眼球運動
外眼筋が強調して素早く正確に眼球の向きを変える能力。
ターゲットを正確に追う能力。
⑥目と四肢、体幹の強調運動
視覚情報に対しての反応運動の能力。
⑦視覚化能力
次に起こる状況を視覚的にイマジネーションし予測する能力
⑧瞬間視力
一瞬のうちに素早く目標を認識する能力
各競技での重要度(アメリカ・オプトメトリック協会より)
①野球(打者)
静止視力4 動体視力5 眼球運動5 瞬間視力5 周辺視力5
②野球(投手)
静止視力3 動体視力2 眼球運動3 瞬間視力1 周辺視力5
③サッカー
静止視力3 動体視力4 眼球運動5 瞬間視力5 周辺視力5
④バスケットボール
静止視力3 動体視力3 眼球運動4 瞬間視力5 周辺視力5
⑤テニス
静止視力4 動体視力5 眼球運動5 瞬間視力5 周辺視力5
⑥スキー
静止視力5 動体視力5 眼球運動5 瞬間視力5 周辺視力5
⑦ゴルフ
静止視力3 動体視力1 眼球運動4 瞬間視力1 周辺視力5
⑧ボクシング
静止視力2 動体視力2 眼球運動5 瞬間視力5 周辺視力5
⑨レスリング
静止視力2 動体視力1 眼球運動1 瞬間視力5 周辺視力3
野球では時速140km/hを超える直球と多彩な変化球を0.4秒の間に認識&判断し、正確に打ち返す必要があり、視覚認知と競技レベルに深い関係があることがわかっています。
サッカーでもボールの位置やスピード、仲間や敵の位置など時間的・空間的な情報を収集・判断し、行動を起こさなければなりません。
スポーツ競技において視覚認知能力が必要条件となっています。
日本人アスリートはスポーツビジョンの能力が低い?
前回のリオオリンピックで日本人がメダルを獲得した競技は
水泳・体操・レスリング・柔道・陸上・カヌー・バドミントン・卓球・テニス
です。
これらの競技はスポーツビジョンの能力があまり重要ではない、もしくは少人数で行われるため複雑な認知・判断を必要としない競技です。
そして、水泳や体操、レスリングなど個のフィジカルに左右されるような競技では世界トップで戦えているということです。
そして、サッカーやバスケットボールなどの大人数で行われる競技では世界から遅れをとっているという事実からも日本人の本当の弱点は「身体の強さ」ではなく「視覚認知能力」だということが示唆されます。
ビジョントレーニングで世界を
EPochスポーツ事業部では視覚認知能力を向上させるためのトレーニングも実施しています。
身体は動けるはずなのに、なぜか反応できないという方はぜひご相談ください。